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レーシック手術にも保険が適用される!?

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失敗の可能性

失敗の可能性
 普段の生活でメガネやコンタクトレンズを利用している人は、その煩わしさや最悪の場合失明に至る事例が発生するなど、大なり小なり何らかのリスクを抱えています。 一方、レーシックは極めて安全性が高い手術といわれており、失明の危険はないとされています。実際、日本ではレーシック手術が原因で失明になったという事例はないようです。
 しかしどれほど機械が発達し、どれほど手術方式が進歩しても、それが人の手を介して行われる限り、完全に100%心配のない手術などありません。レーシックを受けるには、必ずいくつかのリスクと向き合う必要があります。ここではそんな失敗リスクについて考えてみたいと思います。

レーシック手術の失敗例

 レーシックは2000年1月に厚生労働省の認可を受けました。アメリカでは日本に先駆けて1995年に 認可され、現在では国内外の多くの実績によって安全性が確認されています。しかし先ほども述べましたように100%安全とはいいきれません。以下の事例は、1999年の日本で実際に起こったレーシック手術の失敗・事故例です。
事例@
  フラップの作成時に、角膜の表面から規定より深い部分で切開してしまったため、角膜に入れた刃が水晶体にまで達してしまい、手術を受けた患者は白内障をおこしてしまいました。現場は不幸にも眼科専門医・キャリアのある眼科医が不在であったため、患者は大学病院に緊急搬送となり、ただちに白内障の手術が行われましたが完治せず、その後、角膜移植をしなければならないという事態となりました。
事例A
  こちらのケースも刃が角膜の奥深くに入ってしまったものですが、幸い角膜は消失しておらず、糸ですぐに縫われたのですがこの際に使用した糸が問題でした。というのも、その糸は一般の外科手術で使用される太いシルクの糸だったのです。そのため、患者の目はこの糸の使用のため一時的に乱視となりました。しかしその後、眼科専門医の治療により元に戻りました。
 これらはあくまでもレアケースですが、必ず成功するわけではないことの証左であり、医院・クリニック選びが重要であることを示しています。

レーシック手術を受けることができない場合

 レーシックは手術の危険性を少しでも回避するため、事前に詳細な検査を行うとともに、場合によっては手術を断ることもあります。例えば緑内障の方や白内障の方、また視神経に障害がある方などは、手術を受けることができません。重篤な糖尿病や膠原病の方も同様です。そのほか、以下の項目に該当する方はレーシック手術を受けられませんので注意してください。
・18歳未満の方
・妊娠・授乳中の方
・角膜が極度に薄い方
・角膜に疾患や異常のある方
・眼の病気がある方(緑内障・白内障、網膜はく離など)
・全身の病気がある方(全身性血管炎、糖尿病、膠原病、重症アトピーなど)
・円錐角膜、アレルギー性結膜炎、強度のドライアイの方
・近視・乱視があまりにも強い方(近視度数−14D、乱視度数−6.0Dより強い)
・ その他、医師が不適切と判断した方
 ご自身がレーシック手術に適応しているかどうかを知るためには、実際にクリニックを訪問し、 検査 とカウンセリングを受けてください。

視力が思ったように回復しない

 レーシック手術を受けたことによっていったいどれくらい視力が回復するか。視力を回復したいがために手術を受けるわけですから、当然気になるところだと思います。事前の検査によって、どれくらいの視力回復が見込めるかを把握することはできますが、一般的にその目安は、手術を受ける人にあうメガネ、コンタクトを使用した場合の矯正視力といわれています。
 ここで問題になるのが、希望通りの視力にならなかった場合です。レーシック手術を受けた人は、その大半が1.0以上の視力に回復しています。しかし、1.0まで回復しない。または回復直後は1.0以上だったものの、その後低下して手術から一年も経った頃には0.8程度で落ち着いてしまうかもしれません。 このような場合は再手術を行うことも可能です。再手術を受けることができるかどうか。事前に眼科医からカウンセリングを受けておくとよいでしょう。

将来への不安

 レーシック手術はまだ10年程度の歴史の浅い手術ですので、20年後や30年後については、正直 「わからない」部分が多いのが本当のところです。しかし、レーシックの安全性については世界中で様々な検証が行われており、 米国眼科学会や日本眼科学会、また多くの眼科医がレーシック治療を認めています。 さらに、世界でもっとも高い安全基準をもつ米国の食品医薬品局(FDA)がこの手術を認可していることから、 レーシック手術の安全性は十分に確認されていると考えられています。そのため、もしレーシックの安全性に疑問を投げかける余地があるとすれば、 それはレーシック手術そのものに対してではなく、手術を行うクリニックの実績やサポート体制、眼科医の執刀経験数などではないでしょうか。
 レーシック手術について様々なページや、施術を行っている医院、クリニックのサイトなどをよく見て、それでも手術後の生活についての不安が消えないようでしたら、レーシック手術を受けないというのもひとつの選択肢です。逆にそれでもレーシックに大きな魅力を感じているならば、レーシックのリスクと向き合い、レーシックに対する理解をより深めるようにして欲しいと思います。そして大事な自分の眼を委ねられる、よい医師、眼科またはクリニックを慎重に選んでください。